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地誌的障害

地誌的障害を呈する比較的限局された病変による病態として、道順障害と街並失認が知られている。道順は方角方向距離感覚の障害として説明され、街並失認は熟知した建物の認知ができない障害である。(道の迷う、目的地に行くことができない。)

  1. 道順障害

道順障害では「目の前の建物が何の建物かはわかるが、その角をどちらの方向へ行けばよいのかわからない」という自覚症状がある。街並失認とは対照的に、熟知した家屋・街並の認知は可能であるが、自宅内部の見取り図の描写や熟知した地域の地図の描写が不可能であるとされている。特に熟知した地域において、個々の建物がその地域内のどの場所にあるかを地図上に定位することや、複数の地点の位置関係(特に方角)を捉えることが困難であるとされている。つまり、道順障害は一度に見渡すことが困難な広い空間内で、個々の地点間の位置関係を把握することが困難なために道に迷うと考えられている。

  1. 街並失認

街並失認では「熟知している家屋・街並が初めて見るもののように感じ道に迷う」という自覚症状で、自宅内部の見取り図の描写や熟知した地域の地図の描写は可能であるが、熟知した家屋・街並の同定は不可能であるとされている。つまり街並失認は、熟知した家屋や建物を見ても何の建物か、また、どこの街並かを認知することが不可能となるために、それらが道をたどるうえでの指標(目印)にならないために道に迷うと考えられている。

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